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真空圧密ドレーン工法
キャップ付ドレーンを用いた圧密排水工法
概要
真空圧密工法(大気圧載荷工法)は1940年代にスウェーデンで考案され、我国には1960年代前半に技術導入されました。本工法は、真空圧を利用して軟弱地盤中に含まれる間隙水を排出し、地盤の圧密沈下や強度増加を図る地盤改良工法です。
従来の真空圧密工法では気密性を保つために密封シートを使用します。本工法では排水ホースを予め取り付けたキャップ付きドレーンを、負圧シール効果が得られる1m程度の深度(粘性土層)まで鉛直に打ち込むことで気密性を確保します。したがって、鉛直ドレーン打設の一工程で密封効果が得られることから、施工の省力化が図られ、コストダウンと工期短縮ができます。
NETIS:HK-060002-V
施工事例「新門司沖土砂処分場北護岸改良工事」
特徴
- 載荷盛土のように、円弧すべりのようなせん断破壊を生じません。
- 盛土材・サンドマットが不要です。
- 載荷盛土との併用もできます。
- セメントなどの化学的な固化材を使用しない環境にやさしい工法です。
- 密封シートが不要であるため、従来工法では困難だった水面下の地盤改良にも適用できます。
- 中間砂層への対応が可能です。