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水中測距システム PONTOS
概要
水中測距システムPONTOSは、カメラを搭載した水中ドローンです。PONTOSは、これまで潜水作業に頼っていた水中部を可視化し、リアルタイムに水中部の確認作業を行うことができます。
NETIS:国土交通省 新技術情報提供システム
KTK-20007-VR 産業用水中ドローンDiveUnit300
原理
水中測距システムPONTOSは、2つのカメラを搭載しております。
その一つ目のカメラである「フルハイビジョン高精細カメラ」は、水中部を「見る」ために搭載しています。次に「高機能ステレオカメラ」は、水中にある対象物の距離をリアルタイムに「測る」ことを可能としています。さらに、「高機能ステレオカメラ」を用いたアプリケーションには、トラッキング機能を搭載したため、水中で浮遊している対象物を「捉え」ながら測り続けることも可能であります。なお、濁っている水中部でも目的となる対象物に到達できるように「NMBソナー」も搭載しています。
特徴
港湾をはじめとする工事では、水中部において「既存構造物の調査」、「構造物の出来形」や「施工位置の誘導」といった作業が求められます。これに対応するため、PONTOSは、「見る」「測る」「捉える」という3つの機能を備えています。
「見る」・・・PONTOSは、これまで潜水士の目視に頼っていた水中部の確認作業を、地上部にいながらリアルタイムに見ることができます。また、PONTOSは、水中部にある既存構造物の調査などに活用することができます。
「測る」・・・PONTOSは、ステレオカメラを搭載しており水中部にある対象物の距離を計測することができます。PONTOSによる距離の計測は、リアルタイム計測と録画画像からの計測も可能なので、構造物の出来形管理などに活用することができます。
「捉える」・・・水中における対象物は浮遊していることがあります。このためPONTOSは、浮遊している対象物を捉えながら測り続けることができます(トラッキング機能)。この機能を使い、水中部にある対象物の位置を誘導することが可能となります。
これら3つの機能を備えたポントスは、水中作業の可視化と対象物の計測により客観的なデータの解析が可能となります。また、潜水作業の負担を軽減させるため、安全性が向上します。
リーフレット
イチオシ技術
水中部を可視化しリアルタイムに水中部の確認作業を可能とするイチオシ技術