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技術情報

潜水作業時間管理支援システム

概要

当社が得意としている港湾工事には、多くの場合、潜水作業がともないます。潜水作業は、減圧症という危険にさらされており、安全確保が必至となります。また、潜水作業は、限られた潜水時間で施工量を確保しなければならないので、作業と待機の時間を計画的かつ臨機応変に配分しなければなりません。
そこで当社では、潜水作業の安全と施工性の向上を目的とした「潜水作業時間管理支援システム」を開発しました。本技術は、NETIS(KTK-150009)に登録されています。

施工方法

「潜水作業時間管理支援システム」は、水深計を潜水士に装着し、潜水士の潜水深度と時間を自動計測します。その計測結果を潜水作業のログとして、リアルタイムにシステムPCのモニターへ表示します。「潜水作業時間管理支援システム」は、潜水作業のログと計画をリアルタイムに可視化しているため、限られた潜水作業時間で最大限の施工性を確保するように支援することができます。

潜水士は、減圧症などを回避するため、潜水作業を終えて浮上するときに一旦停止しなければならない場合があります。その浮上停止深度と時間は、潜水深度や時間・繰り返し潜水作業によって変わります。「潜水作業時間管理支援システム」は、浮上停止深度と時間を自動計算し、その結果を水中LEDランプを用いて潜水士に伝え、安全に浮上誘導します。

「潜水作業時間管理システム」は、潜水士船上で潜水作業のイベント毎にアナウンスする機能(例えば、「作業終了時刻10分前です」)や、パトライトによる潜水士の浮上状況を通知する機能があります。
また、潜水作業のログより、「潜水作業計画および記録(空気潜水・空気減圧用)」を自動作成・出力できます。

特徴


  1. 潜水士に装着した水深計により、潜水作業の潜水深度と時間を自動計測し、PCのモニターに表示します。

  2. 潜水作業の自動計測結果と、待機時間より、浮上停止深度と時間を自動計算し、PCモニターに表示します。

  3. 潜水士船上で、潜水作業計画のイベント毎(例えば、「作業終了時刻10分前です」)に音声でアナウンスします。

  4. 潜水作業終了後、潜水士の減圧に必要な浮上停止深度と時間を、水中LEDランプで安全に誘導します。

  5. 平成27年4月施行の改正高圧則に準拠した、「潜水作業マニュアル」空気潜水・空気減圧管理を採用しています。

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