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船舶安全監視システム
概要
「船舶安全監視システム」は、パソコンの地図上に、作業船と一般船舶の位置を表示し、一般船舶が作業船に接近したり、特定エリアを通過すると、警報をならすことができます。このため「船舶安全監視システム」を導入した工事では、一般船舶の動静をいち早く把握し、その航行を妨げる事がなく、安全に作業を進めることができます。
NETIS:QSK-110005-V
原理
「船舶安全監視システム」の位置情報は、一般船舶はAIS※、作業船はGPSより取得しています。これらの情報を、インターネットを通してサーバーにアップロードし、必要機能・設定の演算処理を施した後、各作業船や現場事務所のパソコンにダウンロードしています。
※AIS(Automatic Identification System)
AISはVHF無線機を利用した、船舶を自動識別できるシステムです。日本国内では以下の船舶に搭載が義務づけられています。
・国際航海に従事する全ての旅客船と300総トン以上の
全ての船舶
・国際航海に従事しない500総トン以上の全ての船舶
※本システム設置には、作業船にGPSとインターネット接続環境が整っていることが必要となります。
特徴
船舶安全システムは、港湾工事を安全に進めるため、様々な特徴があります。
1.パソコンの地図上に、一般航行船舶と作業船の位置を
表示します。
2.一般航行船舶の航行方向から、5、10、20、30分後の
将来位置を予測表示します。
3.パソコンの地図上に特定エリアを設定し、そこに一般
船舶が進入すると警報を鳴らします。
4.作業船を中心に警報エリアを設定し、そこに一般船舶
が進入すると警報を鳴らします。
5.作業船の航行速度を設定し、その速度を超過した場合
警報を鳴らします。
6.作業船の航行ルートを設定し、作業船がその航行ルー
トから外れた場合警報を鳴らします。
7.作業船の運航記録や警報履歴を記録し、作業日報とし
て出力します。