42上越新幹線山河地区高架橋工事上越新幹線山河地区高架橋工事日本国有鉄道(現 JR東日本㈱)東京新幹線建設局宮古市民文化会館新築工事岩手県宮古市 1978(昭和53)年末の第2次石油危機で建設投資は伸び悩み、建設業界は「冬の時代」を迎えた。しかし1980年代後半のバブル経済期には建設ブームとなり、1992(平成4)年度には建設投資が過去最高の84兆円に達した。だが1992年にバブルが崩壊すると、その影響は1990年代後半に建設業界へ波及し建設市場は縮小した。さらに1997年の政府による公共投資削減で価格競争が一気に激化し、業界各社の経営を大きく圧迫することとなった。陸上土木建築 陸中海岸国立公園のほぼ中央に位置する岩手県宮古市に、市民文化会館新築工事が着工したのは1975(昭和50)年4月のことだった。地下1階地上4階建、延床面積5,305㎡で、直線を主体に構成され、ヨットをイメージさせるモダンなデザインが印象的であった。 しかし、大ホールの空間が設計上約10度傾斜しているため、上層部のコンクリート打設は困難が伴う工事であった。仮設足場や型枠についても社員全員で工夫し、安全管理にも細心の注意を払いながら進行させた。また、低層部の外壁は打込タイルを使用するという当社が初めて経験する工法であったため、型枠コンクリート打設にレベルやトランシットを据え付けて作業した。こうして1976年8月には全工程を完了することができた。 上越新幹線は高速路線で首都圏と日本海側を結ぶことで、地域振興を目指して計画され、1982(昭和57)年11月に大宮−新潟間が全線開通した。延長1,444m、根掘り1万6,300m³、基礎RC体積403m³を構造実施する本高架橋工事は、その沿線部である埼玉県内、通称「山河地区」に所在する。工期は1974年1月から1976年1月までであった。 上越新幹線の建設はトンネル・高架橋の連続区間が多く、高架部設計には転落防止や騒音対策が重視された。山河地区高架橋では橋脚間の整合性や支保構造の安定性を確保しながら施工した。模索期1976(昭和51)−2002(平成14)1976昭和51年
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